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赤ちゃんにIgE抗体を作らせない方法の開発
IgE抗体の発見者である故・石坂公成博士の最後の研究(共同研究)

妊娠マウスに特殊な抗体(抗IgE抗体)を注射すると、
生まれたマウスが長期間IgE抗体を作らなくなることを発見

国立成育医療研究センター研究所の斎藤博久所長補佐、森田英明アレルギー研究室長らの研究グループは、1966年にIgE抗体を発見したことで有名な故・石坂公成博士(2018年7月逝去)らとの共同研究により妊娠マウスに抗IgE抗体を注射すると、生まれたマウスが長期間(マウスが成体となるまで)IgE抗体を作らなくなることを発見しました。

この研究成果は2018年11月23~26日(予定)世界で最も権威のある臨床医学雑誌の一つで、米国アレルギー喘息免疫学会の公式機関誌であるJournal of Allergy and Clinical Immunology(impact factor 13.08)より発表されます。

発表論文情報

著者:
Hideaki Morita, MD, PhD,a Masato Tamari, MD, PhD,a,b Masako Fujiwara,a Kenichiro Motomura, MD, PhD,a Yasuhiko Koezuka, PhD,c Go Ichien, PhD,c Kenji Matsumoto, MD, PhD,a Kimishige Ishizaka, MD, PhD,d and Hirohisa Saito, MD, PhDa
題名:
IgE-class-specific immunosuppression in offspring by administration of anti-IgE to pregnant mice
所属:
aDepartment of Allergy and Clinical Immunology, National Research Institute for Child Health & Development, Tokyo; bDepartment of Pediatrics, the Jikei University School of Medicine, Tokyo; cHubit Genomix, Tokyo; and dLa Jolla Institute for Allergy and Immunology, La Jolla, CA.
掲載誌:
The Journal of Allergy and Clinical Immunology (Official Journal of American Association of Allergy, Asthma and Immunology)

記者会見

日時 2018年11月26日(月)17:30~18:30
場所 厚生労働省 記者クラブ会見会場

登壇者(予定)

  • 松原 洋一(国立成育医療研究センター 研究所長)
  • 斎藤 博久(国立成育医療研究センター 研究所長補佐)
  • 松本 健治(国立成育医療研究センター 免疫アレルギー・感染研究部長)
  • 森田 英明(国立成育医療研究センター 免疫アレルギー・感染研究部アレルギー研究室長)

記者会見の風景

  • 記者会見の風景
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  • 記者会見の風景
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